今後の戦略

昨日の記事で真珠湾攻撃マレー沖海戦の戦果をご紹介しました。これらの戦闘を含む行動のフェイズが終わると、1ターン目の行動指示が出来るようになります。ここで今後の行動を検討する、SLGで一番楽しい時間と言いたいところですが、実は結構プレッシャーが大きいところです。なにせ史実では大成功している南方作戦ですので、こちらも大成功、出来れば艦船はほぼ損害なしかつ迅速に成功させたいとの思いが強くなり細かい行動一つ決めるのに躊躇する羽目に…。

とりあえず一番プレッシャーの少ない潜水艦の配置から決めることにします。

こちらが全体マップに配置を書き込んだものになります。赤のドットが日本側拠点、緑のドットが連合国側拠点(条件を満たすまで参戦しないソ連含む)です。まず開戦時に真珠湾周辺に展開してる潜水艦群のうち、最も航続距離の長いものを西海岸とパナマ方面に、それ以外のものを引き続き真珠湾周辺に残すものと、南太平洋各島嶼を哨戒させるものに分けることにします(図中青丸)。また南方作戦に参加している潜水艦も、航続距離の長いものの一部を南太平洋哨戒に加えます。

航続距離の短い潜水艦は、フィリピン東方とマーシャル諸島北東に散開させます。前者は連合国が脱出させる船舶を狙い、後者は万が一敵機動部隊が開戦当初から攻勢をかけてきた場合に備えます。

連合国はハワイや南太平洋の島嶼に順次兵力と物資を集めるものと想定し、これを少しでも妨害する作戦です。また主力艦の動向の情報収集も、特に真珠湾周辺では期待したいところ。

続いて戦局にそこまで影響しない中国戦線の戦略を考えます。

まず開戦時に満洲にいる戦力の余剰を多少引き抜きます。結構大規模に引き抜けるのですが(あまりやりすぎるとソ連参戦を誘発)、個人的には開戦後すぐの満洲からの兵力転用は、史実からすると考えにくい気がするので、北平周辺のパルチザン対策(緑矢印方向に兵力移動し緑丸に展開)ぐらいに留めます(それでも十分ゲーム的ですが…)。
それによって出た支那派遣軍の余剰兵力で、まずは周辺の中国軍を掃討します(図中青矢印)。最終的には延安・洛陽・鄭州を攻略して赤線のような戦線を形成し、西安に圧力をかけることを目指します。

華中や華南については、まず宜昌や信陽をテストプレイで奪還されたことがあるので、両都市の守りを固めます。放棄もありなのですが、ある程度陣地が構築されているようなので、出来れば保持します。その上で両都市の中間部に攻撃をかけ、信陽周辺の中国軍の撃破を目指します。同時に上海方面では余剰戦力による沿岸部攻撃を、華南では香港攻略を行います(以上緑矢印)。香港は史実の攻略部隊に加えて、広東から第104師団を引き抜いて増援とします。これによって当面赤線のような戦線を形成し、その後青丸の地域の攻略を目指します。

続いて本丸の南方作戦です。まずルソン島においては緑丸の拠点への攻略部隊がゲーム開始時点で出発しているので、これはそのまま攻略させます。続いて赤線の方向にマニラを目指して南北から進撃させつつ、赤丸の地域を偵察し、可能であればこちらに追加の部隊を上陸させます。特に上の赤丸のリンガエン湾には、第48師団主力を上陸させ、一気にクラーク飛行場を落としてマニラとバターン半島の分断を成功させたいところ。続いてボルネオ島については、ミリの攻略は開始時点で出発していますが、加えてブルネイにも攻略部隊を送ります。両地点は産油地帯ですので、早期に抑えると同時に、青い星マークを付けたタラカン(これも産油地帯)への空挺作戦の拠点にしようと考えています。空挺作戦は操作方法が分からずテストプレイでは試していませんが、なんとかなるはず…。

また、青丸で囲んだミンダナオ島も、出来れば早めに攻略してしまいたいところです。

マラヤの方はシンプルに赤線方向に進撃してシンガポール占領を狙いますが、陸路の進撃は時間がかかるため、可能ならば青丸のような東岸の拠点に揚陸し一気に時間を短縮したいところ。本作ではタイはゲーム開始時点から抵抗を行わない(タイ陸軍の部隊すら使えます)ため、近衛師団と戦車第14連隊をバンコク(画面外)に鉄道輸送し追加上陸作戦に備え待機させます。またイギリス戦艦2隻を撃沈し脅威が低下したため、コタバルの迅速な攻略のために艦砲射撃を金剛型戦艦2隻に指示しました。

中部太平洋方面は大きすぎて単一画面に収まらなかったので戦略マップです。緑の連合軍拠点中、明らかに孤立したグアムは既に攻略部隊が出ているので簡単ですが、ウェークについては開戦当初の攻略部隊ではテストプレイで撃退されてしまいました。放置しても実害は当面ないのですが、占領して哨戒機を飛ばせるように飛行場を修理しておくと、トラックの北東や潜水艦基地のあるマーシャル諸島の北側へ向かって、ハワイから来襲した敵の接近を察知できるはずですので、いったん部隊をマーシャル諸島のクワジャリン基地に引き返させて、増強の上攻略します。また、カビエンへの上陸部隊も既に用意されていますので、これを攻略します。どうせならその近傍のラバウルに最初から上陸したいのですが、ここもテストプレイで一定の兵力がいましたので、グアム攻略を担当した第144連隊をその後投入する予定です。テストプレイで敵の拠点の兵力量が分かってるのもなんだかゲーム的ではありますが…。

加えて図に書きそびれましたが、マーシャル諸島の下のギルバート諸島のマキンとタラワにも、ゲーム開始時点で既に攻略部隊が向かっているのでこれを攻略します。

とりあえず当面の作戦は以上です。実際は同時に満洲や中国の占領地からの資源輸送船団の準備や、内地や満洲にいて戦闘に参加しない航空部隊への訓練の指示、南雲機動部隊の帰還指示など、ほかにも多数の操作をしているのですが、それらはおいおい紹介できればと思っております。次回は開戦後1~2週間で何が起きたかの話です。